スケーターの足首捻挫


NHK杯で羽生選手が足関節の外側靭帯損傷との報道がでました。

いわゆる「足首の捻挫」を指す傷病名です。

スケーターに多いように思われていますが、フィギュアスケーターの足首の捻挫はこれまで診てきた限りでは

私自身がみる機会が多いバスケの選手なんかとはちょっと違います。

綺麗に前距腓靭帯断裂しているよね・・・といったものは正直ないんですよね。

こう書くと羽生選手の怪我も違うかも?となりますが、実際診てないので私にはまったくわかりません。

 

では、葵接骨院で診ている選手で、足首まわりの痛みを訴えてくるケースでどういうのが多いかというと、

足の甲のあたりが痛い、うちくるぶしのあたりがいたい、外くるぶしのあたりが痛い、足首曲げるところあたりが痛い

というように「〇〇あたりが痛い」というものと

トウをつくときに痛い、着氷時に痛い、ルッツの時だけ痛い

というように動きを限定しての「痛い」というものがあります。

私の院ではエコーチェックをいれていますが、綺麗に靭帯が断裂しているというケースは希で、骨表面が怪しいことはよくあります。つまりは、疲労骨折に近い状態かその状態。

いくつかの症状と画像、期間などを考慮すると「MRIならわかる疲労骨折」というのも最近ではわかるようになってきました。

中足骨の疲労骨折や舟状骨の疲労骨折、下腿の骨の疲労骨折などがありますが、

いつも言うように材料と環境が影響しているので、栄養状態的にみてもエネルギー状態的にみても必要量を摂れていない場合などが見受けられます。

これは、女子選手だけでなく、男子選手でも同じです。

成長時には、成長するための栄養、毎日動くための栄養、スポーツするための栄養が必要になってきます。これが十分でなければ、何かを削っていることになるので、傷害や障害を生みやすくなります。

身体を作るにも成長するにも、フィギュアスケートが上手くなるにも材料が必要なのです。

実際、選手をみると、特徴的な内出血がみられるのでそういう選手には積極的に栄養指導をしています。

もう一つは、身体がしっかり使えていないという「環境問題」。

これは、外在筋を優位に使っていたり、日頃から踵をついて歩いていなかったり、足の指が使えてなかったりといった靴の中での問題だったり、股関節が十分に働かせていなかったりとか、スケートをやる上での、効率のいい滑りができる身体を作れていなかったりという問題です。

フィギュアスケートは加速に騙されるスポーツでもあります。

陸で分解した動きをやらせると全くできない選手もいますし、なんとなくできている子は、ダブルからトリプルに挑戦するときに苦労します。ここで、聞く耳をやっと持つ選手もいますから。

痛みがあってもスケートをしてもらうことはあります。

それは質を求めての事。

休んで治るものもあれば、身に着けないと治らないものもあるから。

フィギュアスケーターの足回りの問題は、偶発的なけが以外は、なるべくしてなったものが多いのです。

ラボでこのあたりの治療や指導もしていますので、該当する方は一度受診してみてくださいね。

【診療】

練習中のけが(ひねった、ぶつけた、こけた等による痛みなど)

保険診療

氷が押せない、姿勢が良くないなどの長期にわたる痛み、原因のわからない痛みや違和感

あおいラボ(赤)

 

【トレーニング】

けがをしないベーシックトレーニングや、さらにバランスシューズトレーニングや筋力をアップさせたい、俊敏な動きを獲得したい、フリーを滑り切る体力をつけたいなど。

トレーニング)

 

姿勢調整、トリートメント、トレーニング全てを短時間(1時間)で完結したい。大会中のコンディショニングを行いたい (裏メニュー)

コンディショニング

 

柔軟性を獲得したい

柔軟クラス