ジャンプと助走の関係


フィギュアスケートのリサーチをさぐると、日本にもいくつか報告が上がっています。

そのほとんどがジャンプに関すること。

ご存じのとおり、フィギュアスケートを競技としてみた場合6種類のジャンプがあります。

浅田真央ちゃんで有名になったトリプルアクセルや、

男子の各種4回転などが報道されることで、なんとなく難易度の高いジャンプをみんなが跳ぶようになったと感じている方も多いはず。

この難易度に挑戦することにつながるような調査をしたいときっと誰もが思っている。

それゆえにどのようにしたら難易度の高いジャンプが跳べるのか?

とか、難易度の高いジャンプを跳んでる選手は何が違うのか?

が調査対象になりやすい。

過去のリサーチをみてみると、助走がジャンプに与える影響はあるのか?といったものもあります。

ジャンプまでの助走の速度を上げた場合、滞空時間が長くなりジャンプが跳べそうな気がする。

実際はそうなのだろうけど、

リサーチをみると【その一つの要素である】という程度のまとめが多い。

これはなぜかというと、【跳ぶタイミング】というのが大きく影響しているから。

滑走してきた力、加速を角加速に変換するという作業。

滑ってきた力を跳んで回るという力に変えないといけないということ。

これが影響することは、選手自身がよく体験していると思う。

究極、ダブルジャンプまではどんな形でも跳ぼうと思えば跳べるというのがわたしが選手をみてきて思う感想。

でもトリプルになるとそうはいかない。

跳べている選手の加速もそうだが、跳ぶ時のポジションやタイミングなどが大きく影響しているのが動画をみていてもわかる。

 

リサーチは結果的には、同じ条件を100回再現できるのであれば可能かもしれないけど、

結果的には、一つの要素としてしかないという結論のものばかり。

 

残念ながら日本ででてくるフィギュアスケートに関連するリサーチは今は、こんなかんじ。

 

ただこういうリサーチは、跳ぶことに対しての可能性を作ることはもちろんあるけど、

それと同時にけがの予防も同時にリサーチができると私は思っている。

実際それを関連づけしているのが海外のリサーチ。

少しずつまた情報を仕入れて選手に還元できればと思う反面、たくさんの選手をみることにより

私自身の中にデータの蓄積がされていることもわかる。

たぶんこれが私の強み。

そろそろこれを共有できる横のつながりを広げたいと思っている。

共通の認識をもって、コーチやトレーナー、治療家が選手を育てる環境ができればなぁと思う。

まぁ、実際はそうは上手くはいかない。

「うちはうちでやっているので」的なことを言われたこともありますからね。

選手をみんなで育てる・・・・・できたらいいのになぁって本当に思います。

 

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