今回はバレエというかDLSをご存知の方向け記事になります。
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GWから駆け抜けたDLSのセミナーツアー
すでに愛さんがアップした記事「日本で病気になった話」のアナザーストーリーをここで紹介。
最初の開催地名古屋ですでに異変はありました。
最終日にかけて愛さんの声がでなくなっていたのです。
セミナー終了後の食事会では、すでに愛さんは筆談でしたし、空気はでるけど声にならないという感じになっていました。
次の朝、私の院に来た時もやはり声は出ない様子。
東京に戻った愛さんからヘルプメールが来ました。
ホテルの近くの耳鼻咽喉科にいって、
「良くなるかもしれないし、(声が)つぶれるかも」
と、どのくらいの見通しなのか、どういう状況なのかが全くわからないメール。
「専門のドクターに行った?」
と聞いたら
「ホテルの近くにある耳鼻咽喉科」
って。
はっ?!あんたどこいっちゃてるのさー!
というのが私の心の声でしたね。声にはしなかったけど(笑)
ちなみに愛さんからのヘルプメールの内容はざっくりいうと「キャンセルすべきか」だったんです。
なのによ!!判断基準がないメッセージがきたわけよ。
「良くなるかもしれないし、つぶれるかも」ですよ。
もう冷静さはないなと。
で、
「とりあえず、その医師のことは忘れよう」
と告げました。東京の残りのコマ数がわからないので、とにかくやる方向でどのように開催するかの提案をだしていましたが、
残りが40コマあると聞いたとき、all or nothing だなと。
その対策をすすめられるのは、DLSサイドだけなので、私は声を出すことを得意とする治療家やドクターなどを探すことにしました。
とにかく今後の展望を描けるようにしたかったのです。
治療家というのはありがたいことに、色々な人をみているので、人脈に関してはすばらしいものがあったりします。
まずは、元局アナの方に連絡をすぐにとり、情報をもらいました。
音声専門のドクターを紹介してくださり、必要なら紹介状もだすよとのこと。
他にも、パーカショニストの友達にはボーカリストに連絡をとってもらいました。
ここは意外なボーカリストにつながったのもまた、怪我の功名というか・・・・
こちらの、ボーカリストさんからは、声の出方の状態や、食道や胃までも含めた状況説明を先に求められ、
前日と当日に愛さんとは実際に会っていたのでわかる範囲でおこたえをお話し、
その上で、某病院を紹介&今やってはいけないことのアドバイスもいただけました。
この時点で愛さん自身が、メルボルンからヘルプをもらえることになり、あとは、ご本人の書かれた流れになっています。
さて、ここで今回のまとめです。
その1 自分の領域以外で何かがおこると人は判断力が鈍ること。
まさか愛さんが普通の耳鼻咽喉科に行くとは思わなかった。つまりだね、病院選びだけでなくそれは日常でもある。たとえば新聞や雑誌にバレエの事が書いてあって、そこに間違いがあればバレエ関係者は気が付くでしょう。でもフィギュアスケートのことが書かれていたらバレエの方はそれは鵜呑みにしやすい。たとえそれが間違った内容でも。でも、フィギュアスケートの記事にあれ?おかしいと思うフィギュアスケーターはいるんです。自分の分野以外のことも疑ってみるという判断力が鈍るんです。
その2 ネット情報では得られない情報がまだまだ多いということ。
私自身が今回連絡もらった病院はいずれも「音声専門」とはネットではわかりませんでした。でも、獣医さんの中に爬虫類を専門にみるニッチな先生がいるように、耳鼻咽喉科で音声に関して診るニッチな先生もいるということ。ニッチな世界は広がりづらいので、ネット情報より人脈に頼るほうが早く到達できたりします。
その3 行動の先にすばらしい人脈はできること。
今回、私自身が使った人脈は私自身がこれまでに動いたことによってできた人脈です。いずれの方も私自身を信頼してくださっていたことも大きな助けとなりました。実際、どこもいざとなったら予約をこじ開けてくれるとまで言ってくれていました。助けてあげたいと思ってもらえたことはとんでもなくありがたかった。自分の世界の広さは、人脈の多様性でも現れると思います。一つの分野にとどまらず、自分の軸をもちながら多様性に対応していくのがやっぱりいいと思う。そのために行動しないと始まらない。
という感じでした。
さて、愛さんの記事の中の訂正ポイント。
今回アナウンサーや「某季節の劇団」の方に聞いたというくだりがありますが、今回団員さんの出番はなかったです(笑)
あえて「某季節の劇団」と書いてある理由は、愛さんのブログ記事であれば「余談」になる部分で書いてあること。
まぁ、契約上の理由です(笑)
今回、愛さんの声が出ないこと、相談が来ていること、東京はキャンセルされるかもしれないこと、すべてわかっていましたが、彼女がSNS上でそのことに触れるまでは口外しないで、ただただ、彼女の決断を見守ることにしました。
もちろん心配なので、「声大丈夫?」の一言書き込みたいし、メールもしたかったですよ。
でも、彼女が決断したことだったので、私はただ見守るという選択肢をしました。
はれてご本人も発言されて、アナザーストーリーの許可もでたので書かせてもらいました。
声が出せなかった愛さんをただただ見守るという・・・・・
あれ?そういえば、声を失っても自身の想いを貫いていくそんなストーリーあったね。
あっ、そうだ
リトルマーメイド!!
人間の王子に恋をしたアリエル、魔女の仕掛けた罠ともしらずに、美しい声と引き換えに足をもらった。
航海中に聞いた彼女の歌声に惹かれた王子、声の主を探していた王子
目の前には声を失ったアリエル
小さな人魚姫を見守るアリエルの仲間たち
声を取り戻したアリエルの歌声はやっぱり最高だったんです。
声がでるってすばらしいですよね。
・・・・・・・・・・・・という感動を味わいませんか?
ミュージカル リトルマーメイド
名古屋劇場は8月までとなっていますのでお早目に(^^♪
あれ?アナザーストーリーがいつしか、アンダーザシーの話になってしまいましたが、
私自身はやっぱり、舞台に立つ方たちのサポートをすることがお仕事なので
パフォーマーにはベストコンディションで舞台にたってほしいと思いながら日々診療をおこなっています。