今日はフィギュアスケートの衣装についてです。
一応、国際スケート連盟のルールブックでも衣装のことについては以下のように触れられています。
「冬季オリンピックや国際大会では、競技者の衣装は節度と品位のあるものでスポーツの競技会に適したものでなければならない。派手な物や、芝居じみたデザインでないこと。ただし、衣装は選んだ音楽の特徴を反映するものであってよい。」
なかなかこの客観的な表現をどうとらえるかでも難しい。
たとえば、シニアで幼いと評価される衣装でも指摘がされてしまいます。
肌の見える部分が多いと判断するのも観ている人の感覚でもあります。
衣装を作られる方は、「曲のイメージ」「選手の身体的な特徴」などいろいろと加味して作成しています。
長身の選手と同じ衣装が低身長の選手にも似合うかというと、身体的にも特徴が違いますから、
観客の目線を気にされた衣装づくりになると思います。
身体的なものを目の錯覚を利用するのも衣装の持つ一つの役割ではあると思います。
もう一つ言うと、「曲のイメージ」や「表現したい世界」を衣装で示すことも多い。
ここからは完全に私の主観ですが・・・・・
この表現型の衣装には2種類あって、1種類目は演じる主人公そのものを連想させる衣装。
わかりやすいのは、オペラ座の怪人。
実際ミュージカルを見たことがある方はわかると思いますが、オペラ座の怪人自体は、
この場面ではこの衣装、この場面で早変えがあって・・・というわけでなく、
終始、燕尾服やマントのイメージですね。
これだと、スケータも同じ衣装に怪人の気持ちをのせていくという形になります。
さて、もう1種類は、情景などを連想させる衣装。
クラッシックを選択するとこちらが多くなります。
クラッシックの曲自体にも物語的なものがあります。
羽生選手が演じたショパンのバラードはこれになりますよね。
また、今期の宇野選手のヴィヴァルディの冬もこれ。
1曲の中に簡単に言うと起承転結があるので、衣装をどこにあわせるのかが問題。
最後の結末に合わせると、前半は衣装と表現が合わなくないか?という感じになってしまう。
審美や芸術の世界ってとらえ方もいろいろで、
日本人が作ってみたところ、海外ではちょっと受けが悪いことも事実。(逆もまたしかり(笑))
日本人の振り付けに共通してみられるものが海外では不評ということも実際あります。
曲選びも日本人選手の選ぶ幅が狭いのも気になりますね。
自分が戦う舞台がどこかによっても基準が変わってしまいますが、
いろいろな国の選手の演技をみて、その選手が使っている曲や衣装にも注目をしてほしい。
フィギュアスケートは、競技であるので戦う世界の「世界基準」を手に入れてほしいと思います。
以前、何かのインタビューで本田選手が「ロミオとジュリエットの話をよく知らない」という話をしていました。
彼女らしいといえばそれまでですが、やっぱり知っててほしいですね。
ちなみにジュリエットの年齢設定は14歳ですから。日本人の中学生が演じても全然おかしくないはずです。
さらに、表現力って動ける体がないと、そしてそれがコントロールできないとできないものでもあります。
葵接骨院では、その部分を含めて柔軟クラスを提供しています。
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