陸で高く跳ぶ


木曜日は、フィギュアスケーター、バレエ、審美系の方向け記事になります。

先日、小塚崇彦さんが参加したイベントで垂直跳びを実際に測るというものがあり、

小塚さんのあまりの跳べなささに司会の方が真面目にやってくださいよーというようなつっこみが来たとか。

そんな話がツイッターで流れてきました。

世の中の方はフィギュアスケータはあれだけジャンプを練習するのだから、きっと垂直跳びも普通の人以上だろうと思うのでしょう。

残念ながら違います。

院でもときどき計測させますが、平均以下という選手は多いです。

そもそも、垂直跳びが得意なのは、意外なことにウエイトリフティングの選手です。

トレーナーやウエイトリフティングがどういう競技かがわかっている人は納得なのですが、

一般の方は、あのムキムキかげんじゃ跳べないと思っているようです。

運動学の研究者のコメントをネットから見た限りでもいろいろなことが見えてくる。

「重量挙げ選手はバーベルを持ち上げる際、瞬間的に力を集める練習を繰り返すうちに、サージェントジャンプの重要要素である腰、膝、ふくらはぎや足首の力が強くなる」(韓国 ムン・ヨンジン博士)

また、データとして、日本オリンピック委員会が2000年シドニーオリンピックの日本人選手の垂直跳びを計測していますが、

 

男子

バレーボール選手約64cm、体操競技約68cm

そして

ウエイトリフティングは約85cm

となっています。

ハイジャンの選手も高くとべるように思えますが、助走のリズムやタイミングなどを使って跳んでいるので実際の垂直跳びは意外に高くないそうです。

ウエイトトレーニングのいいのは、

瞬発的な力を発揮する

出来る限り力強く床を蹴り、バーベルと身体を上方向に上昇させる加速する動作を行う

これらはジャンプを高く跳ぶという点で優れています。

では、フィギュアスケーターはどうかというと・・・・

スケートのジャンプの動きは、ハイジャンと同じように加速やリズムなどを利用した中でのジャンプとなります。

実際、ジャンプ強化のために、スケーターにはウエイトをおすすめするのですが、

スケーターの弱点として重量があがらない以前に

【姿勢がとれない】

というのが本当に多いのです。

一気に力を発揮して重量を上げるときには、正しいフォームというのが重要になります。

このフォームがとれないという選手が多い。

これではそもそも重量持った瞬間にぎっくり腰にでもなってしまいます。

なので、重量のない状態、シャフトのみ、またはそれに似た棒からでやらせることもあるくらい。

結局は、ウエイトリフティングをやっていたら跳べるということではなくて、

ウエイトリフティングをやる際の正しい姿勢がとれるかどうかが重要なのです。

高く跳びたいと思っている選手は多いはず、普段の姿勢から気を付けてくださいね。

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