浅田真央さんを分析


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先日選手生活からの引退を発表した浅田真央さん。

彼女の身体特性というのは、よくスポーツ関連の研究会や発表などでもその強さとともに取り上げられることが多くありました。

また、スポーツ選手は彼女だけでなく多くがけがなどのその後や、競技特性などでも研究対象になっています。

それは、やはり「誰もが知っている」という人物だから。

その選手のすごさを伝えなくても【誰もが知っている】のです。それってやっぱりすごいことですよね。

 

さて、彼女の身体特性の一つとして以前紹介したのは、柔軟性についてです。

野辺山合宿での身体テストの1項目として取り上げられていた(今年は不明)、ブリッヂテスト。

M央さんがやるブリッヂと、ペアのN美さんがやるブリッヂは違いがあることが報告されています。

当日の発表でお名前はでていませんでしたが、お写真とお話でどなたかはすぐわかります。一応その思いに寄り添ってここでは伏字にしておきます。

b-1

M央さんはこのタイプ。

B-2

N美ちゃんはこっちのタイプ。

柔軟性が高いこの2人ですが、スケートはそれぞれちがいますよね?

M央さんはみなさんご存じのようにジャンプの得意な選手でもあります。(ジャンプ“も”ですけどね)

一方、N美さんはジャンプが売りになるような選手特性ではありません。

野辺山での過去のデーターをどのように生かしているかは定かではありませんが、このように「選手特性」としてスケ連がみていることは間違いありません。

 

さて、選手特性をみるとき、この野辺山合宿でのテストはどうしても、歴年齢が同じ選手が集められてしまうため、

結果だけみると早熟傾向の高い選手が有利になってしまうという特徴があります。

これはスケートだけでなく他の競技でも日本の場合は多く見受けれます。

フィギュアスケートの場合は、競技年度が7月からなのでどうしても7月~12月生まれの選手が有利となっているのが現状

早生まれは悩ましい?

これだと伸びしろのある子が埋もれてしまう可能性が高いです。

ポイントは

“伸びしろ”

です。野辺山合宿で伸びしろをどう読み取るかがポイント。

 

少し他の研究結果を紹介します。

浅田真央さんは、幼くして全日本にもでていった実力者なのでみんなが“早熟型”だと思っていましたが、

身体の成長を追ってみると実は彼女は“晩熟型”の分類に入ります。

彼女の身長は16歳の時にまだ伸びており、この時点で高身長群の部類に入ってきます。

それまでは平均的な伸び率です。

ざっくり言ってしまうと、彼女のからだは16歳でも成長期。

高校生になった真央さんは「また身長伸びたねー」と周りにも言われる感じですね。

ここで彼女のスケートを振り返ると野辺山合宿のときに3Aをきめてみせている彼女は、

ノービスでジュニアやシニアが達成したいことを達成していた。

でも!!

からだはノービスの選手の平均です。

スケートスキルは高校生以上、体は小6・・・・みたいな(笑) コナン君みたい。

 

こういう選手を育てるときに適正と思われることはなんなんでしょうね?

タレント発掘ってどうあるべきなんでしょうね?

これが今後のスケート選手育成のカギになると思われます。

お話が長くなるので、今回はここまでです。

 

日頃選手を診るときこのあたりも考えながらアドバイスをしていますよ。