水の世界とはいってもリトルマーメイドではなくて、
【マーメイドジャパン】
そう。シンクロナイズドスイミングの世界のお話。
先日、岐阜で開催された女性スポーツ勉強会に行ってきました。
フィギュアスケート同様に、シンクロナイズドスイミングも審美系のスポーツにジャンル分けされます。
2年前からはミックスデュエットが入ってきて男性も入ってきましたが、それまではまさに“女の園”。
コーチも選手も女性ばかり。女性スポーツの世界のお話も合わせて聞けます。
今回お話をしてくださったのは武田美保さん。
現在、マーメイドジャパンの練習時間は1日13時間にも及ぶそうです。
水の中なので、けがは少ないスポーツに分類されますが、接触などでの打撲はあると以前お聞きしたことがあります。
同じ【審美系スポーツ】であっても、みなさんが感じるように、シンクロの選手は“細くて華奢”という体型ではありません。
武田さん自身も現役の頃は体脂肪率は18%で大会に望んでいたとか。
シンクロにおいての体型の美は
横からみても前からみても寸胴がいい
とされていたそうです。
フィギュアスケートでも競技がどんどん進化しているように、シンクロも複雑な足技なども増え、
体脂肪率や体型も少しずつ求められるものが変化していて、現在の選手は体脂肪率はおよそ13%くらいを目標にされているそうです。
武田さんの時代で18%ですから、十分な脂肪も体にはありますので、
審美系の女子選手でも生理不順に悩まされることはあまりなく、唯一生理周期が狂うのは大きな大会への参加に対する
プレッシャーがかかる時期だったそうです。
今なら、生理周期をピルでコントロールすることも可能でしょうが、武田さんの場合は
とにかくドーピング検査にあたることがおおく、そのたびにピルを含めた、服用中の薬などの申告が必要になるので、
そのわずらわしさもあってピルを使うことは考えなかったそうです。
また、生理中と生理前後での筋力テストなどのデータどりをしてみたら、
彼女の場合は、生理中であってもデータに変化がなく、周期コントロールをする必要がなかったこともお話されていました。
データからメンタルによるものだけをコントロールできればいいと知ったことも競技生活で大きなことだったと思われます。
またこの【メンタル】といえば・・・・・マーメイドジャパンではいわずとしれたコーチ
井村コーチ。
井村コーチは、“女子選手は現行犯逮捕”と言われていたとか。その場で注意。
でも、どうにかなる注意しか絶対にしないそうです。
“骨格を生かしてできる演技をしなさい”
と武田さんは注意されていたとか。どうにかできた話も興味深かったです。ポイントは骨盤の角度。
そして井村コーチは・・・・
“誰よりも勝ちに行くイメージを鮮明に強くもっていた”
というのは重要なポイントだと思います。私が知っているよき指導者や、ビジネスオーナーはみな
“心の中で欲張りなくらいいいイメージを想像もできそこから創造もできる”
これは、どんなスポーツでも共通ではないでしょうか?
自分が一番できるイメージをもって日頃から練習していないと試合でもそれは出せませんもね。
さぁ、同じ審美系のスポーツであっても、体型の美についても、生理についても違う点は面白いのではないでしょうか?
また、どのスポーツにも共通する“いいイメージを持つ”というのも再確認できたのではないでしょうか?
キーポイントは
“誰よりも強くイメージできる”
だと私は思いましたよ。
私のそんなイメージを形にしているのが、毎年行うフィギュアスケートバックアップセミナーです。
ここに受けにくる選手がいずれ強化選手になることを思って、
できるだけ強化選手に近い場所にいる講師や情報をとりいれて提供しているのです。
私もだれよりも、選手の活躍を信じているから。
想像じゃなくてもはや確信なので(笑)
着々と準備も進めていますので、お楽しみに。