私のブログではなんどかUSフィギュアのサイトに上がる記事をこちらでも紹介してきています。
現在は消えてしまった記事も私の手元には残っているので、そこから今日も掘り起こしてみたいと思います。
親御さんだけでなく、きっと陸トレを担当しているトレーナーさんや新たにフィギュアスケーターをみている方には共通の認識となるのではないかと思うので参考にしていただきたい。
この記事自体は2006~2010年の間に書かれていたものです。
アメリカではすでにその頃には多くのスケーターが、オフアイストレーニング、つまり陸上トレーニング、陸トレを導入し始め、フィギュアスケーターのための陸トレはブームとなっていました。
ジャンプ、スピン、ペアやダンスにおけるリフト、その他のエレメントに関わるもののレベルアップを目指して陸トレでも、
ストレングストレーニング、コンディショニングトレーニング、アジリティーなどの必要性が掲げられていきました。
また、スケーターは多くの大会もこなさなくてはならず、
体力的にもコンディショニングはいい状態を維持していかないとならなくなっていました。
それまでスケーターの大半が技術向上を目指し、
氷上での反復練習をすでに試みて来ていますが、
その大半がからだもしっかり成長しきっていない成長期の選手であり、
それゆえにその氷上のみでの反復練習が筋肉や骨格に与えるダメージやリスクも大きく、高くなっていました。
これらのことからも親御さん自身が、自分のこどもに対して陸トレの重要性を早くに認識することが非常に大事だとアナウンスがされていました。
そして、ここで親御さんに与えられる課題として・・・・
【いかにして、自分のこどもに対してどれだけ適切な陸トレを見つけることができるのか】
または
【いかにして、陸トレに関われるトレーナーなどを見つけることができるのか】
クラブのコーチは、主に氷上でのトレーニングが優先になりとてもじゃないがひとりひとりの選手にたいして個々の技術向上を目的とした陸上でのトレーナーを探す時間はありません。
それこそが親御さんがリンクの中だけでなく、外での選手の管理にもつながっていく部分であり、
責任をもつ部分でもあります。
アメリカおけるオフアイス、陸トレでのガイドラインを紹介しておきます。
ガイドラインは大きくわけて4つありますが長くなるので、今回は最初の2つだけを示しておきます。
難しい用語もありますが、そういうものなんだというぼんやりとしたものをまずは浮かべてくれれば構いません。
ちなみに・・・・葵ではこれらを吟味したうえでこれまでもトレーニングを提供しています。
1. なぜそもそも選手はオフアイス、陸トレをすべきなのか?
→ スケート技術の向上、パフォーマンス向上のためです。それからスケートにおける怪我や障害を予防、減らすためでもあります。
2. オフアイス、陸トレの構成要素はどんなものにすべきなのか?
→ 柔軟性を目的としたウォーミングアップ、クールダウン
ストレングストレーニング
ジャンプ、プライオメトリックス
有酸素、無酸素性の両方のトレーニング
すべてのトレーニングにおけるピリオダイゼーション(期分け)
でした。
さて、この2つのガイドラインはよくある話。
言ってしまえばどのスポーツにも共通しているものです。問題は3つめからです。
“フィギュアスケート選手の陸トレ”において、陸トレは何を考慮すべきなのか?
ということです。ここからはフィギュアスケーターに対してのガイドラインなのです。
このことについては、すでに通院中、トレーニングを受けている選手には話していることもありますから答えがわかっている方もいると思います。
また後編に書いていこうと思っています。
葵接骨院では、フィギュアスケーター向けの柔軟クラス、パーソナルトレーニングを提供しています。