腰椎分離症の進行状況


今回は腰痛分離症について。

こどもの腰痛が続くので病院に連れて行ってみたら、

腰椎分離症があった。

けど、説明聞いてもよくわからないままラボに受診される方もいます。

 

 

なんかモヤモヤが残っている様子もうかがえるので、

そこで私が追加で説明することがあります。

いわゆる進行状況です。

簡単にいうと“現状説明と改善までのみちのり”です。

 

腰椎分離症は進行状況を3段階で表すのが一般的です。

“初期” “進行期” “終末期”

というものです。

 

初期の段階だと画像診断上、うっすらとした骨折線 俗にいう“ヒビ”が入っているのが確認できます。

これが進むと “進行期” となりますが、この頃には、骨折して2つに割れてしまいます。

“終末期” になると、割れたそれぞれの端がそれぞれ修復してしまうので、骨同士が完全にくっつかなくなります。

 

以前、JISSのセミナーに出たときに、この進行表と癒合率を示したものが紹介されたのですが、

やっと見つけ出しました(笑)

見つからないと思ったら、そりゃそうだ・・・学会誌からの引用だったのです。

徳島大学の西良先生の発表でした。

 

腰椎分離症の癒合率
    初期  → 癒合率94%、癒合期間3.2M
    進行期: MRIでの椎弓根浮腫(+) → 癒合率64%、癒合期間5.4M
           MRIでの椎弓根浮腫(-) → 癒合率27%、癒合期間5.7M
    終末期 → 癒合率0%

 

という感じです。

このあたりが、ドクターたちの基準にもなってきていると思います。

つまり、進行状況はどこにあって癒合率はどの程度かと、選手としてのレベルをあわせていって

練習の許可を出したり、見合わせたり・・・・・

 

まぁ、ざっくり言うと発見して半年たっても癒合の見られないものは、ほぼ癒合しないと思って

痛みをコントロールしながら競技復帰をするということ。

この痛みも成長期が終わると次第に痛みは消えていくので、

なにも高校生で競技が終わる・・・というわけでもありません。

 

まぁ、フィギュアスケートの選手だって腰椎分離症の方結構いますしね。

 

できたら、診察で“分離症が痛みの原因だった” とわかったならば、

現状として今、どの段階にいるのかは確認をとって

どの程度までは安静で頑張るのかの目標を立てたほうがいいということです。

選手の不安は、いつまで我慢すればいいのかなのですから。

 

安静期間であってもやれることはあります。

つくってしまった原因や要因は取り除いていかないといけませんから。

そして、本当に悩んだら、力にならせていただきたいです。

すべては選手のため。

あおいラボを用意しています。

ただし・・・・・・ラボは魔法が使える場所でも、ミラクルが起きる場所でもありません(笑)

結構淡々とやることやる!!でもそれが大事ですよ(*゚▽゚*)

ラボ2