8月は1年の中でも最も【アキレス腱断裂】が多い月です。そして、アキレス腱断裂と同じ原因で起こるのが【肉離れ】ですので、自然とこの時期から9月までは肉離れも増えていきます。
あまり専門的に話すと難しいので、一般の方にわかりやすいようにかなりくだいて書かせていただきます。(医療者の方のツッコミはなしでお願いします)
肉離れを起こす原因の一つとして、身体の原因を探すと必ず【非荷重】という状態があります。
簡単に言うと、骨盤の状態が「ゆるい」という表現がわかりやすいかと思います。骨盤は歩くことによって、
緩んで締まって、
緩んで締まって
というのを繰り返します。
でも、これが緩みが優位になった状態というのが肉離れの条件としてあります。
この緩んだ状態が長く続くと、骨盤自体は前方に回ろうとする力が強くなるという傾向があります。
どんなときにそれがおこるのでしょうか?
・・・・・ここでちょっと想像して欲しいのが、蒸気機関車、SLですね。
SLが前に進もうとするとき、一瞬後ろに車輪がちょっとまわってから前に行きますよね。
車もそうですね。交差点でブレーキ踏んでとまっていて青信号になったとき、ブレーキから足を話すと一瞬後ろに体が戻りますよね?
まさにそれです。
人間の骨盤でも同じことが起きています。
体重が抜けた状態から前に進もうとした瞬間、ちょっと後ろから制御されずに必要以上に骨盤は前に回転をしてしまう。
そうすると、脚の裏側の筋肉、ハムストや腓腹筋、ヒラメ筋といったものがが引っ張られますよね?
そんな原理で切れます。
人間なら、例えば、左足に乗せた体重を一度抜いて前にだそうとしたときとか、ステップバックから前に進んだ瞬間とか、体重が抜けた瞬間に実は肉離れは起きます。剣道の選手が左足のアキレス腱を切るのはそういう競技特性があるからです。
この骨盤のゆるい状態というのは、治療家全体ではわかりませんが、少なくとも私と同じ治療方法をとっている他の先生は確実にわかります。
もっと言ってしまえば、肉離れ、アキレス腱断裂、前十字靭帯損傷はスクリーニングをとれば予想が付くものなので防ぐことは可能だということです。
では、どうしてこのゆるい状態ができてしまうのか? いろいろ理由はあります。
座ってる時間が長い
そもそも歩くことが少ない
特定の競技ばかりをしている
成長期に「スポーツ」量が多い
などなど。。。。。あげだしたらキリがありません。原因はいろいろですが、とどめを指す動作は先にあげた一つです。
そして、いろいろな理由はありますが、これらは
日頃しっかりと、スポーツとは別に十分に歩くことをしていれば防ぐことが可能なのです。
成長段階であれば、からだを育てることを歩行は助けてくれます。いわゆる本当の意味での「体育」ですが、その状態がしっかりしていない状態でスポーツに重きをおいてしまうと体の成長にアンバランスができてしまいます。
学生でなくても社会人でも、他に痛みがあってテープをまいていたりするとこれが起きてしまいます。痛みに対してテーピングをする前にやらなくてはいけないことがあるのです。
どんな一流選手も取材やテレビででてくるのは「ちょっと派手なトレーニング」ですが、その影では「死ぬほどつまらない基礎のトレーニングを死ぬほどやっている」ことをしっかり認識しておかないとだめなのです。
一般の方でも同じです。
死ぬほど単純な歩行をおろそかにすれば肉離れだっておきるのです。
そして、「よく歩いている」という方で肉離れを起こす方は、そもそもの量が足りていない。これはそれこそ個人差です。成長段階や身体の緩みを取るのに十分な歩行量ではない。
それ意外にも歩き方が良くない。
とか、栄養状態が良くない。
など、他にも理由がある方がいます。
肉離れになるには肉離れになる身体側の理由があるということで、必ずある理由とそれ以外の個人の持つ個体差が問題となるのです。
まずは、「自分の状態を把握する」ところから始まるのです。
そういうことができる、そういうことを提供したくて作ったのが水曜日、土曜日午後のあおいラボなのです。
ふくらはぎや、太もも、膝裏にすでに違和感がある。アキレス腱のあたりが痛い、踵が痛い、足裏がいたい・・・・これらがある人は迷っている暇はありません。この8月を超えても、来年も8月は来ますよ(笑)
からだを治すのは早いにこしたことはない。。。。。ということであおいラボをおすすめします。