2月9日に順天堂大学で開催された「女性アスリートアクティブサポートセミナー2019」に参加してきました。
こんなセミナーあるよーって紹介しようと思っていたら、あっという間に定員になってしまってましたので、参加した私がここでいくつか報告を上げていこうと思います。
生理用品が原因で、自分のパフォーマンスが下がっていると感じている・・・・47.8％
女性アスリート・パラアスリートの身体・生理的課題に関する多くの研究テーマは「無月経」および「月経周期とパフォーマンス」がほとんどです。しかし、正常月経を有する女性アスリート・パラアスリートも、月に1回の「煩わし月経」にストレスを抱えています。月経のたびにパフォーマンスが下がっていては、競技力向上どころではありません。
上記は配布プリントより。
私自身も海外の「アスリートと生理用品」について、論文やリサーチ、記事などの検索を外部依頼しましたが、3件ほどしか見当たりませんでした。
上記にも書かれている通り、無月経や月経周期とパフォーマンスに関するものは結構あるのですが、生理用品そのものに関しては研究もリサーチもされていない状況。
でも、順調に生理を迎えている選手たちにも生理用品にまつわる悩みはあるはずですからね。
当日、婦人科の先生がいらした中でお話していましたが、
日本においては、タンポンの使用は、小学生にはしない、中学生にはあまり推奨しない、高校生から推奨する・・・という流れに今までがなっているので、これを見直していかないといけないとおっしゃっていました。
私自身もこれを水泳の授業に関するリサーチで初めて目にした時にはちょっとびっくりしました。教育現場では「生理中は水泳の授業には参加しない方がいい」という認識だということです。
でも、実際は、参加しても問題はないのです。
あとは、本人がタンポンを使用できるかや、体調面の考慮だけです。
日本の選手の場合、普段の生活では94.3％ 競技に関わらず練習時はナプキンの使用が74.7％
試合時でも74.4％。
一方今回報告された海外統計は、ヨーロッパでは70％、アメリカでは42％の一般女性がタンポンを使っているそうです。
つまり、女子アスリートを指導する現場において、日本の場合、そもそもタンポンの使用経験がない女性指導者が多いか、いないことが予測できます。
使っていない理由は単に、「使ったことない」「使い方がいまいちわからない」「なんとなく恐い」というイメージ先行でしょうね。
使ったうえで実感して、選手に還元できるように勉強してほしいなぁって思います。
海外では、生理用品、またはピルを使っての生理のコントロールは「勝つための戦略の一つ」になっているのです。
ナプキンを使用することでおこる、群れる、ずれる、漏れる という心配をしていては勝てないという認識がある。
実際、海外のチームに入団した時に、「生理のコントロールができていないのにチームで一緒にプレーするわけにはいかない」と言われたトップ選手もいるそうです。
このあたりのお話はまた今後、女性のからだセミナーでもお話していきたいと思います。
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