世界の中心で、愛を叫ぶ 的にタイトルをつけてみました。
国技館があり、駅周辺にはちゃんこ屋と接骨院があちこちにあるという、いわば、お相撲の聖地である両国。
そんな聖地にある田原接骨院(たばるせっこついん)にて開催された佐藤愛さんのセミナーに参加させていただきました。
このセミナーは、DLSが開催するレギュラーなセミナーとは別に、日頃からダンサーを診ている治療家を中心としたあつまりの勉強会として開催されています。
お相撲の聖地で、股関節を学ぶというセミナーです(笑)
葵接骨院がメインに掲げているのが「フィギュアスケーターの治療」です。これは、どこの院よりもカルテ枚数は多く、130枚を超えてからはもう数えるのを辞めてしまいました。ただし、院の売上的な話でいうとバレエダンサーが葵接骨院を支えているのは間違いないです。
つまり自費診療のほとんどがバレエダンサーということです。
彼ら(以外に男性の受診も多い)、彼女らの多くで股関節の問題について、初診の問診票に「悩み」として記載がされています。
・股関節の前が詰まる
・股関節の特定の動きでひっかかるまたは痛みがでる
・ターンアウトができない
・可動域に左右差がある
・ストレッチでの痛み
などがありました。ちなみにラボではこういうのを診て治していっています。
「治している」といっても、すべてをクリアできているわけでなく、治しきれないもの、解決策が見当たらないものなども実はあります。これはどの治療家にも言えることでだいたいそれが自分がみている患者全体の3割と言われています。
私自身にもこの3割の患者さんがいて、そういう場合一度外部の先生にお願いしてみたり、ドクターと連携をとってみたり、うちのトレーナーにこういう風にしたいがトレーニングでできないかとかリクエストをしたりしています。
そして、解決できない3割をなんとかすべく、自分の中に点在しているものをつなげるために、セミナーに参加して勉強するのです。
というわけで今回も、頭の中でクリアになったことたくさんあります。
股関節の治療のポイントは「自重」なんだけど、自重をどうかけるかって確かにいろいろあるんですよね。
たとえば立位。これ一つとっても、壁に背中を付けるだけでもまた違う。
四つん這いポジション。これも少しおしりを引くとか、前に突っ込むとかでも違うし、これまた壁も使える。
仰向け。これさえも、壁を使えばまた違う。
といった具合に、院でもやっている「股関節に対する自重による調整」はいくつかすでにあるのですが、実はダンサーにはこの方がわかりやすいとか、安全だということが今回セミナー内でも明白になったわけです。
治療家たちは、「一般の人は治せる」レベルであっても、「ダンサーも治せる」レベルではないことが多い。
もちろん一般の人が治せるレベルに達していない治療家だっていっぱいいるから、そこも勉強は必要だし、その上にダンサー特有な動きや身体の使い方、身体的特徴など考慮するべきことはいろいろある。
そしてそれらの情報を得るには今回のセミナーは、とっても贅沢だったと思う。
なんせ、ダンサーを診ている治療家が集まっていることと、ダンサーを実際にモデルにして動きを診られるわけです。
それぞれが持っている引き出しが違うからこそみえるものもとっても興味深かったですね。
今回得てきたアイディアはすでに、ダンサーにも提供を始めました。
ラボの診察はいつも進化していますので、以前治せなかったものが治せていることもあります。
ぜひ、巡り巡ってまたラボの治療を受けてみようと思ってくださった方がいるとうれしいですね。
内容は、スケーター向けになっていますが、ダンサーも同じです。
また、ダンサーに必要な部分は、ダンサー用にもアレンジしていろいろと提供していますよ。