先日LINE@の方に質問がきました。
過去にも何度かいただいている質問で、バレエダンサーの生理問題についてです。
結論から言ってしまうと、
バレエダンサーの場合、コンクール、留学を考えているのであれば、早めにタンポンかピルの使用をおすすめします。
まず生理用品についてですが・・・・・
日本では圧倒的にナプキン派が多いです。
ほぼ9割といわれていて、タンポン単独の使用は5%以下ですし、タンポンとナプキンの併用も5%程度なので、全体でみても1割程度しかタンポンは使用していないということです。
おそらくこれは、生理用品の歴史から見ても、日本でユニ・チャームが自社製品としてタンポンを売り出したのが1980年頃なので、そもそも親御さんたちは、よほどのハイカラさんでない限り使うという機会がなかったのだと想像できます。
私が初潮をむかえたころは、ナプキンもなかなかの厚さで、中学生くらいでウィスパーが出たときはものすごく衝撃的でしたね。(←共感できる世代の方いるかしら?)
高校留学時代、アメリカのホストファミリーは完全にタンポン派だったのを覚えています。
ただし、タンポンのアプリケーターが、紙製だった。
今は購入の際に「プラスティック」表記があるものを買えば、日本のプラスチックのアプリケーターと同じようですが。
わずかに通った日本の高校では、高校入学時に学校に温水プールがあり、夏には学校行事として遠泳があったので、保体の授業でタンポンの使用をすすめられて話があったそうです。・・・・そうです、というのは、私が風邪で欠席してたので内容はわからない。
こんな状況でしたね。・・・・・でなんでこんな状況なのかを調べていたら・・・・
2006年に発表された論文をみると「日本産婦人科学会が提唱する指針の中で高校生以上を原則としている」との記載がある。
そういう風に日本はできているのでした。
タンポンの使用率が低いのは、女性のからだの構造を知らないと使えないわけですし、やはり練習が必要になるからだとも思われます。
上手く痛みを感じない場所に収められるか。
これを誰が教えるのか?というところで日本は止まっているわけです。
ほとんどのタンポン使用者は、箱に入っている説明書をみて理解するという感じではないでしょうか?
今は、いい時代になったのか、動画でみれます。→ タンポンNavi
タンポンを使用するということにおいて、昨今ではいろいろと感染症の問題もとりあげられて、
さらに上げ足とられるようなことありますが、ナプキンであろうと感染症の問題はあります。
また、それが、使い捨てでなく布ナプキンでも同じこと。
バレエダンサーの場合は、特に身体の線がはっきりわかる練習着だったりするので、お教室によっては生理中は短パンのようなものを履いてもいいよーとなっているところもあるようです。
ただ、最初にも申し上げたように、コンクールにでることや将来、留学を考えているのであれば、
ピルまたはタンポンの使用は考えたほうがいい。
両方とも、今日すぐに慣れるものではないのと、初潮がくればいつからでも使うことは可能です。
ただし、経血量が少ないと抜くとき、ちょっと痛いはずですから、多い日から試すといいですね。
今回はバレエダンサー向けのお答えを書いてみました。
ちなみに、スポーツ選手の場合、フィギュアスケーターは、練習着も特に白をきるわけではないので、練習の時はナプキン使っている子も結構いますよ。
そうは言っても、スポーツ選手でもなかなかタンポンの使用者も多くないし、ピルの使用率も増えないので、「ならばスポーツ選手用生理用品を作ってしまおう!」というプランが昨年より動いています。
来月その状況を聞きにいくので、また報告できることがあれば・・・・
もう一つのピルのお話はまた別の機会にお話したいと思います。
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