オリンピックもあっという間に終わり、フィギュアスケートは残すは世界選手権のみ。
やはり今季はロシアの強さが目立っていましたね。
そして、ザギトワ選手の演技構成についてもいろいろな議論がされていますが、
現行ルールの中でロシアが対応して彼女がそれを果たせたというのは事実。
うちに来ている選手に聞いてもあの構成をやれと言われても相当きついという話もあがっています。
では、そのきつさをどうとらえるか。
選手育成の段階において大事なのは、
ある種の幅をもっていること。
ルール変更が来た時に、現行ルールだけにこだわってしまうと、それだけにしか対応できないというジレンマに陥る。
ルール、戦術、必要なスキルはかわっていくものだという認識はまず必要になる。
私の院もすっかり、世代交代という感じで、今はノービス以下の選手が多くなっている。
まだまだ体が成長する時期で具体的には身長のさらなる伸びも認められる。
男子選手の場合は、女子よりちょっと遅めだけどね。
この時期に大事なのは、スキルの習得よりも
“健やかなる成長”
これが何よりも大前提。スポーツの持つイメージは「健康的」だが、実際はそうではない。
健やかなる成長に必要なのは、
よく食べて、よく寝て、よく動く。
とっても大事だけど、スポーツ、競技をやっているとどうしてもこのバランスがいびつになりがち。
よく動くというのが、“おてんば”な程度を指しているのだが、やたらと競技性に傾いて何時間も練習してしまったり、
よく動くけど、動いたからって胃も一緒に大きくなっていくわけではないので、消化する能力も成長段階。
食べたものを力に変える時間、消化の時間が十分とれていないこともよくある。
動く時間、食べる時間に追われてしまって、睡眠時間がとれていないとか、移動中はすべて寝ているとか。
休むことがみんなから取り残されてしまうこと!って思ってしまっているなら心の健康もそこにはないだろう。
育成段階で大事なのは、完璧なスキルの習得では決してない。
ルールが変われば必要なスキルは変わる。
育成段階に必要なのは、どんなルール変更にも対応できる土台なのです。
最近うちのスタッフも小俣よしのぶさんのセミナーに参加しているが、
小俣さんの言葉を借りるなら
成長期の指導者の仕事は「選手がどのように楽しく,かつ達成感や有能感を得て,健全な心技体を育成することができるか」よって「いかにして運動やスポーツの楽しさを知り,テキトーにやれる環境を作れるか,できれば子どもの遊びに関与しないこと」
これにつきるのではないでしょうか?
愛知県は最後の大会も終わり、これからオフシーズンです。
今年もバックアップセミナーを用意していますが、健やかなる成長の一助にそしてタイトルにいれたように、
競技から離脱しない体つくりにつながればと思います。
楽しみにしていてくださいね。
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