毎週日曜日にLINE@だけで情報を発信しています。
その【LINE@女子アスリートの治療室】に寄せられた質問から今回は記事を書きます。
まずは、最初の発信記事はこちら。
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Vol.23
鉄欠乏を伴わない貧血。
フェリチン値が20以下で運動能力が低下すると、アスリートダイアリーには記載されていますが、妊娠出産でフェリチン値は50も下がるので、成長期の女子選手が50以下では困ってしまいます。
最低50、目指すは100くらいでないと月経で失った分を補充できないのが、現場をみていて思います。
お母さんが妊娠時に「貧血」と診断されている場合は、ほぼそのお子さんはフェリチン値は理想値にありません。栄養は3代続くといわれるくらい傾向は受け継がれやすいからですからぜひとも親子で改善してください。
フェリチン値が低い方は、同時に総タンパクも低く、ヘモグロビンが鉄を抱えたタンパク質であることを考えると、鉄とタンパク質はセットで摂取するのがベスト。
実際鉄剤だけいれても上手くいきませんし、また鉄剤、鉄サプリの選び方にも注意が必要です。さらに腸の調子が良くない場合は、鉄が悪さをしている腸内細菌の餌になりがちですので、鉄サプリを摂る上で腸内の炎症がないことが絶対条件にもなります。
まずは、腸に炎症がないこととしっかりとタンパク質が日頃から摂れていることがとっても重要です。
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これに対する質問として、
「腸に炎症がないということはどう判断するのか?」
という質問が来ました。
さて、みなさんはどう考えますか?
腸の役割って?腸が元気ってどういうこと?
まず、腸の役割というのは・・・・
腸は主に食物の消化による栄養の吸収や排便に関わっています。
これ以外にも細かい役割としては
免疫
感染予防
ビタミンの合成
ホルモンバランスのコントロール
など、他にもいくつもありますが、すべてに共通しているのは、これらは腸内環境に左右されてしまうということです。
栄養療法の基本は、
食べたものがちゃんと消化吸収されてよい便になって排泄されること。
よい便とは腸内発酵がしっかり行われて、バナナ状のものがだいたい一日2回でること。
を指しています。
つまりこの状態が達成されていないときは、身体の中での代謝はあまり上手くいっていないことになり炎症があると考えます。
また、下痢は一番わかりやすい急性の腸の炎症です。
おならのにおいや、ガスの発生も腸内での発酵が上手くいっていない、なんらかの炎症がおこってきていることが想像できます。
腸の劇的な炎症は症状としてわかりやすいかもしれませんが、腸内環境が徐々に悪くなり軽い慢性炎症になっていると
それが普通になってしまってわからない人もいます。
血液検査をみると、慢性炎症は数字としてわずかでもでてきます。
私自身は、細かい栄養指導をするときはそこを参考にはしますが、
あくまで炎症がないという判断は【食べたものがちゃんと消化吸収されてよい便になって排泄されること。】
ここになります。
身体の状態は、黒か白で決まるわけでなく、間にはちゃんとグレーがあります。
グレーゾーンをどうみるかで問題が出るまでまつのか、対策をするのかで結果は変わります。
毎日お便りちゃんとありますか?
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