体幹!体幹!ってほんともう!!


スポーツ医学でフィギュアスケーターを診ています!

スポーツ医学でステージ医学、バレエの方も診ています!

と、言っておりますが、スポーツ医学の歴史ってとっても浅いんです。

そもそもスポーツの歴史も浅いんです。なんてったって近代オリンピックが開催されたのが1896年ですから。

 

スポーツとスポーツ医学の発展

スポーツの歴史ってそもそも、国策にとっても左右されるものです。国策が絡んできたからこそスポーツの世界やその周辺の研究が発展してきたのも間違いありません。

日本はちょうど今2020年の東京オリンピックに向けていろいろなプロジェクトが動いています。

そして、過去をみると東西冷戦状態だった時代は、スポーツの世界でも東西でのメダルの競い合いがありました。

実はそんな中で生まれたのがタイトルにもでてきた「体幹トレーニング」だったことは意外に知られていません。

このブログを読んでいる方たちの年齢がいくつなのかはわかりませんが、私が診ている選手の中には「ベルリンの壁が崩壊したこと」を知らない世代がいることは間違いありません。東ドイツという国があったことも知らない選手が多い。

実は1970年代の、スポーツ選手育成のことについて書かれている東ドイツの書物の中に

89b256fa75fabb59d932a5a8fe82543a_s

こんな動きや

5fe5ecbbeefeae07be52308702f25e0f_s

こんな動きを紹介した写真がすでに載っていました。

これは別に【体幹トレーニング】として紹介されているものではありません。

身体支持機能低下問題を改善するために作られた今風に言えば「姿勢矯正プログラム」ですね。

姿勢を治すことが目的ではなくて、姿勢が悪いことによってもたらされている諸所の問題を解決するためのもの

このあたりを詳しく知りたい方は、東欧のトレーニング理論に詳しい小俣よしのぶさんのセミナーを受けられるといいですね。

これらの動きは育成における最低条件をクリアするための身体支持を獲得するために紹介されているものであって、

決して「体幹トレーニング」というものではありません。

 

どうして体幹プログラムになったの?

上記でも述べたのですが、スポーツは国策に左右されます。

東ドイツがスポーツ強国になったのは選手育成でしっかりしたプログラムがあったからです。

その「しっかりした」と思うものを今、みんながこぞって研究しているわけですが、なぜ今なのか?というのは、

社会主義国だったために情報が開示されることがなかったからなのです。

東ドイツのプログラムが、いろんな形でアメリカにもわたり、姿を変えてしまっているものがいろいろ。

その中の一つが「体幹トレーニング」というもの。商業ベースにのってしまったというのが本当のところかも。

この体幹トレーニングといわれるものの本質を知るのが実は重要

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それをすることで他のすべてがもっと容易になるか不要になる。

あなたができる一つの事

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ここにつながるからです。

フィギュア、バレエにおける“one thing”です。

体幹トレーニングは体幹を鍛えるためのトレーニングでは実はないのです。

 

体幹!体幹!って言って体幹トレーニングをやっているだけでは、けがも障害も防げません。

そんな話を東京セミナーでは織り込んでいきたいと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【東京会場の詳細】
5月3日(水)
14:10 ~ 15:40  こころと競技   瀧田 絵美
スポーツメンタル体験  藤田 のぞみ(瀧田さんのあとを引き継いで時間内にやります)

5月4日(木)  14:10 ~ 15:40  女性のからだと傷害予防 特別篇   藤田のぞみ

 

費用:
単発受講 各セミナー 4500円(税込)
両日受講者は 8000円(税込)
親子で参加していただいても料金は変わりません。

東京会場の支払い方法は事前の銀行振込となります。

一度お振込みになった参加費に関してはいかなる理由であってもキャンセルによる返金はできませんのでご了承ください。 お申込みは先着順となります。定員に達した段階でキャンセル待ちとなります。

 

申込方法: 
必要事項を記載の旨メール aoi758@gmail.com または fax 050-3515-6297まで。
HPのお問い合わせからも申込み可能です。
葵接骨院のLINE@に登録されている方は、必要事項を記載しLINE@から送信もOKです。
LINE IDは @ZNU7882M です。

 

      • 希望のセミナーと参加者(下記より選択)

3日 選手のみ
3日 保護者のみ
3日 選手と保護者
4日 選手のみ
4日 保護者のみ
4日 選手と保護者

          • 選手名(保護者の参加のみでも選手名でお申込みください)
          • 選手の年齢と所持級(申込み時点のもの)
          • 連絡のとれる携帯番号
          • メールアドレス

 

東京会場

ピースオブモダンダンススタジオ
東京都目黒区原町2-4-7 
カステーオ目黒原町 B1階

pom

 

セミナー講師案内:

【こころと競技】 東京会場
5月3日(水)  14:10 ~ 15:40  こころと競技

担当: 瀧田 絵美 臨床心理士、国家資格キャリアコンサルタント
【現在の活動】 国立スポーツ科学センタースポーツ科学部 スポーツ庁委託事業 女性アスリートの育成・支援プロジェクトメンバー 中央競馬会 競馬学校 騎手課程生 メンタルケア担当 公立中学校高等学校スクールカウンセラー 私設カウンセリングルーム 心理カウンセラー
【心理サポート活動】 17歳からモデルを始め、国内外の写真作家、画家、映像作家らの作品に多数参加。それらの活動からパフォーミングアーティストの心理面のサポートやケアの必要性を感じ、大学院で臨床心理学を学び、臨床心理士となる。スクールカウンセラーや産業カウンセラーなどを経験しながら、2011年よりパフォーミングアーティストの心理サポート活動を開始し、講習会や国内外で活動しているダンサーの個別心理サポートをしている。
【講師より】 成長期の子どもは心も身体も大きく変化します。スポーツ界では、パフォーマンスの向上には自分の身体とともにこころについても知ることが大切と言われています。そこで今回は「今の自分を知ってパフォーマンスに活かす」をテーマとして、成長期の女性アスリートの心とパフォーマンスのつながりについてお話させていただきます。

【講義内容】
・自信につなげていくレッスンノートの書き方のポイント
・本番の緊張対策のために、日頃から取り入れられるリラックスできる呼吸法
・性格テストを使って自分の性格とパフォーマンスがどうつながっているのかを考えてみる
など、自分の心とパフォーマンスのつながりを感じ考える体験をする。また

・成長期のアスリートの心の変化
・ストレスと心のSOSサイン
など、成長期の心について学び、今の自分自身について考えてみる。

【こころと競技 こころと栄養 女性のからだと傷害予防】 両会場
担当: 藤田 のぞみ
葵接骨院院長 柔道整復師、メディカルトレーナー
柔道整復師として井戸田整形にて勤務後独立し、平成14年に葵接骨院を開業。スポーツ外傷とリハビリを得意とし、学泉大学男子バスケ部トレーナー、国体チームトレーナーとして活動。自院では、フィギュアスケート、バレエなどの審美系スポーツの選手を多く診察。専門誌においてもフィギュアスケート関連記事を執筆。
東京では、臨床心理士さんの瀧田さんのお話のあと、名古屋で開催したスポーツメンタルの導入部分をご紹介します。自分を知るということがどういうことかを体験してみましょう。また2日目は昨年名古屋でも好評だった、
けがや障害について。その原因が、不良姿勢やオーバートレーニングだけでなく、食事や、女性のからだの特性をしらないがゆえに起こっているということはあまり知られていません。このような問題を、普段のコンディショニングに使える管理ツールや方法をお伝えします。

バックアップセミナー2017案内のPDFはこちらからダウンロードできます。