仕事おさめをした次の日は大晦日。私はこの日、名古屋劇団四季のリトルマーメイドの公演に行ってきました。
前回行ったのは、プレビュー公演。
この時は2階席でした。今回は1階席の真ん中あたり、そして年明けの3日にも行っていたのですが、それは1階の端の席です。
3回ともすべて別の場所からの観劇です。
プレビュー公演のときの2階席は、舞台から遠いので役者さんの表情の一つ一つは見えません。でも、舞台全体が見えるので、海の中の世界が広がっている。物語がよく見えました。
ちなみにこの2席のメリットは役者さんのワイヤーがみえないので、本当に泳いでいるかのように見えます。
2回目は1階の真ん中あたり。
ここは、役者さんの表情も良く見えます。物語が非常に近くに感じられ、おもわず手を出したくなったり、ちょっと怖くて引いてしまったりなんて感情がおきます。
ワイヤーが見えてしまうので、絡まないかなぁなんて余計な心配してしまったり。
そして3回目は1階の端の席です。
ここは、舞台がななめから見えます。役者さんが舞台のそでに行かれるときも出てくるときも見えてしまいます。
物語がどこまで演じられているかがわかる席でもありますし、正面からみたら重なり合っていた後ろの俳優さんが細かい演技をしていることまでわかる思わぬ発見がある場所でもあります。
そして、スピーカーがわきにあるので、実は海の中のおとがしていたりするのもわかります。
舞台はどの席からみても「物語」があります。俳優さんたちは正面のお客さんに向かってだけ演技をしているわけではありません。どこから観られても物語が見えるように演じてみえます。
昨年より劇団四季の医療サポートをさせていただいている関係もあり、俳優さんだけでなく、スタッフさんの頑張りを知っているので、一人でも多くの方に足を運んでもらえればという想いもあり、オペラ座の怪人の公演でもまとめて座席をとってスケーターやダンサーの方にみてもらえるように機会を作りました。
特にスケーターにはできる限り「舞台を観劇する」ことをおすすめしています。
フィギュアスケーターは技術という面だけでなく芸術的な部分も重要になる種目。
スケーターの舞台は60m×30mというとてつもない広さの舞台をシングルスケーターなら一人で滑ります。
観客席は前日本なら360度あります。
みなさんは、ジャッジだけでなく、お客さんに自分のスケートの物語を伝えていますか?
伝える、伝わるってどういうことかわかりますか?
一人の滑りがその場の観客の心を動かすことができる。それがフィギュアスケートです。
私は、心動くとはどういうことなのか、体験してほしいなぁと思っているので観劇を勧めています。
滑ることだけできてもスケートが上手くなるということとはちょっと違うので。
リトルマーメイドは、物語としても非常にわかりやすいものです。敷居は高くありません。
親子席などもあるので、小さなこどもたちが笑ったり、泣いちゃったりするのもよく見受けられます。
ぜひ、時間を作って観にいってみてください。
プログラムでストーリーがちゃんとみせられていますか?