インターネットが普及してすっかり身近な存在となった。
それゆえに、診療上困ったことが起きることもしばしば。
・水素水
・食物酵素
・腸内フローラ
・免疫力
・コアトレ
パッとおもい浮かぶだけでもこれらにまつわる“誤解”や“迷信”みたいなのがある。
水素水でいえば、臨床研究と市販の水素水とは全く関係ありませんし、食べ物の酵素が大事ということも、これで酵素が摂れるということでもないし酵素ドリンクとうたっているもののほとんどはただの栄養ドリンク程度にしかならない。特定の食品による腸内フローラへの影響は因果関係がようやくわかってきたかなぁという程度ですし、免疫力をあげるといわれるものもほとんどが誤解。コアトレと体幹トレーニングも一緒にされたり、コアだけ鍛えるとか・・・・うーんないですね。
いろいろな“ブーム”にみなさんは惹きつけられるけど、王道になっているものは“ブーム”にはなりづらい。
トレーニングにおいて“BIG3”といえば、トレーニング指導者はすぐにわかると思う。
言わずと知れた王道ですし、トレーナーさんがメニューをくむときにも入っていることが多い。BIG3をメニューにいれるのは、別に“ブーム”だからではなく、ほぼ全身の筋肉を使える優れたトレーニングだからです。
でも世間一般の方やにわかアスリートは、“コアトレ”とか“体幹トレーニング”という特定のものを鍛えるということに注目しがち。
BIG3は体幹だって鍛えられますし、アウターといわれる筋肉を使ってコアが鍛えられないということだってありません。
BIG3の動きをする際に何かしら筋の出力が上手くいかない場合、それらの原因を探って、狙っている筋にスイッチを入れやすいように誘導したりすることはあります。それが個別のトレーニングで、何が必要かは個人個人によっても違います。
たとえば、私自身は中学時代に左の太ももの肉離れを経験しています。ハムの肉離れは治癒過程で周りの筋との癒着をする確率が高い。
私自身も動きの中で、ある部位に中で引っ張られることで表面に陥没ができたりしていますし、実際そのために、筋力低下も筋の出力反応も非常に鈍くなっています。
これらを自身がやるBIG3だけだとフォームが甘くなってしまったり、適当な負荷がかけられなかったりします。
その時に助けになるのがパーソナルトレーナーさんです。
ネットが普及しているので、youtubeなどでもトレーニング動画などは探せますが、見るのとやるのは違いますし、自分が正しくできているかの評価があいまいになります。
ネット社会で住み着くのでなく、リアルの世界で情報獲得したり、誤解、迷信に惑わされることなく自分に必要なものを理解して獲得してもらえればと思います。
・・・・・・・・・ということをネットで配信しているんですけどね(笑)