スケーターにも人気のスケート靴のメーカーであるエデア。
企業がバックアップする形でいわゆる産学共同でスケーターの靴による問題を研究しています。
近日HPで発表された記事だと、スケーターの「サイズ違いの靴選び」の問題が上がっています。
スケーター95名の調査をしたところ、89%の選手がワンサイズ、ひどいと4サイズほどサイズの違う靴を履いていたそうです。
4年前のFacebook記事で私自身が、初心者ランナー向けの靴のセミナーをやっていましたが、
そこでも同じようなことが起こっていました。
スケート靴でもランニングシューズでも、踵のおさまりというのは非常に大事です。
日本人選手と欧米の選手では踵の骨である踵骨と脛骨からのラインに違いがあります。
なので、一概にエデアがだした見解をそのまま日本人選手に当てはめることはできませんが、
サイズ違いでおこることの一つとして踵が靴の中で上に動けるということ。
ランニングシューズであれば、上下1サイズを含めて3つのサイズで比較をしてもらいます。
スケート靴はなかなかそういうことができないのが現状。
大きめのサイズであれば間違いなく踵をあげたときに浮きがでてしまいます。
エデアの発表によると、他にも足の縦アーチが靴の中でフィットしない問題と、
拇趾球や小趾球などの位置が正しくないと、つま先とトウピックの位置関係もおかしくなって、
いわゆるダイアモンドやスイートスポットと言われるスケーティングにおいて適切なエッヂの位置に自身が乗れなくなります。
これはしいてはパフォーマンスの低下につながることは容易に想像がつきます。
海外のメーカーを見回した時、気をつけなくてはいけないのは、日本を市場には選んでいないこと。
日本のマーケティングは非常に狭いため、日本人向けの何かを特別作ることはありません。
スケート靴においても同じ。
欧米人の足と、日本人の足の違いを考慮したうえで記事を読まないといけない。
また、アーチについてもおなじ。
アーチはあくまで外側内側縦アーチ、横アーチは、ドーム状の足裏の2次元的な面でしかありません。
一つのアーチに対応することと、ドームに対応するのは別のお話。
よく中足骨頭のところ1点で横アーチがつぶれないようにパーツを入れる方がいますが、
それをやってしまうとのちのち弊害が生まれます。
ただし、履いた時のフィット感がいいので騙されてしまいます。
いくら靴のサイズがあっていても、微妙な小細工があだとなることもある。
その前に、足の問題を解決することも大事なので、足のチェックシートを使ってスケーターの足をラボでチェックしています。
以前よりチェックシートも進化してきているのは、たくさんのスケーターやバレエの方のおかげです。
ぜひ一度ラボにてチェックしてみてください。
参考ページ http://ice.edeaskates.com/en/tech-info/what-is-my-size/foot-issues-caused-by-wrong-size/
写真はともに上記ページより。