オフアイストレーニングは必要か?


キーワード検索で多いのが

【フィギュアスケート オフアイストレーニング】というものです。

やり方を検索するものから、必要性を検索するものまでがあります。

youtubeにて以前USフィギュアで紹介されていたものをアップしていますが、

そちらもアクセス数が勝手に伸びています。

オフアイストレーニングに関しては、USフィギュアのHPにもよくある質問で寄せられているところをみると、

世界共通のフィギュアスケーターの悩みなのではないでしょうか?

いくつか、USのHPに載せられているものも交えて、

こちらの見解とともに回答をのせておきますので、参考にしてみてください。

 

 

1 トレーニングによって筋の過剰肥大や成長障害がおきませんか?

思春期前の選手であればホルモンの違いからも、それらが起こることはありません。正しい指導のもとでトレーニングをやっていれば良い効果がえられ、有資格者であればトレーニングをうまくコントロールしてくれるはずです。

同時にトレーニングができる身体があるかをチェックすることも重要だと思います。実際、しっかりと治療をしてベーシックトレーニングなどをやってくださった方は、選手であれ、一般の患者さんであれ身長が伸びることはよくあります。背骨の回転が成長期に十分おこっていなければ姿勢も悪いままですし、伸びる身長ものびません。

 

 

2 すでにスケジュール的に時間がタイトである場合はトレーニングはどうしたらいいですか?

私たちやトレーナーがオススメするスケジュールと、選手の【現実】とはやはり別のものになります。その場合は【量より質】をとる場合もあります。限られた時間しかとれないのであれば、その時間内でできることを助言できるトレーナーやデバイスが必要となります。葵接骨院では、バランスシューズやコアなどを用いて短時間で成果がでるものや、自宅でわずかな時間でできるものなども紹介していますし、パーソナルも行っています。

ポイントは明確なゴールに標準をあわせているかです。

 

 

3 トレーニングとレスト(休み)の取り方がわかりません。

実際、それぞれの選手やクラブチームにより出場する大会などがかわるために、シーズンの長さには微妙にばらつきがあります。このことからもトレーニングのピリオダイゼーションといって期分けが重要になってきます。毎シーズンごとに、コーチと話し合うことが重要になりますが、現実的には行われていない様子。。。。せめてトレーナーとは話し合いをしてどのように休息日をいれるか検討すべきです。それによってトレーニング同様に休みがどれだけ選手にとって重要かが認識できるきっかけにもなります。

 

 

4 送迎のスケジュール的にスケートを始める前のウォーミングアップの時間がとれません。家でウォームアップをしてからでかけてはだめでしょうか?

ウォームアップ後のいい状態がキープできるのはおよそ15分程度です。リンクまでの距離が15分以上であったら再度、リンクサイドでのウォームアップが必要になります。

ただし、筋温を上げるようなアップは15分程度ですが、それ以外のデバイスを使ったようなトレーニング(葵接骨院でやるトレーニングで言うと、バランスシューズなど)は、この限りではないので、アップに何を使うかにもよります。

 

 

5 ノービスレベルのオフアイストレーニングはどの程度のものが必要ですか?

ざっくりわけると以下のようになると思います。

1 関節可動域を改善するようなものを入れたウォームアップとクールダウン

2 ストレングス(競技別の障害予防とパフォーマンス向上を目的としたトレーニング)

3 プライオメトリック(競技においての爆発的なパワーを改善するための効果的なトレーニング)

4 持久性を高めることを目的としたトレーニング

これ以外に重要視しているのは、【リアライントレーニング】。

筋力での姿勢保持ではなく、骨の配列をしっかり整えることによって姿勢保持できるようになるトレーニングを葵では入れています。

 

 

5 自分のクラブチームのコーチはスケーターのトレーニングは氷上を滑ることでしか達成できないと思われているのですが・・・・・・・

(これは完全にUSのHPの回答を載せます(笑))

かつての選手は氷上でコンパルソリーなどの基礎練習に何時間もあててスケートをしていたものです。彼らは重心やバランスというものを【感じとる】ことによって、コアを発達させていきました。近年においては幼少期からジャンプトレーニングを行うなど、【感じ取る】時間を持てていない状況です。これでは体への負荷は大きくなってしまいます。外傷予防のためのオフアイストレーニングは行ってください。

いかがでしょうか?参考になればと思います。オンアイス、オフアイス、スケーターに関わるすべての人で選手を育てていけたらいいなぁと思っています。

 

でも、忘れないでくださいね。

地上でできていない基本動作は氷上でもできません。

 

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動ける体があるのかないのか?あおいラボにてチェックしています。

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