“氷をしっかり押して!”
もしかしたらスケーターの誰もが言われたことがあると思う。
そして、本当にこれができないで、なにかからだの問題があるのでは?と当院を受診する選手も多い。
受診される選手をみると氷を押せない理由はおもに2つ。
そもそもの押すための筋肉がない。
筋力はあるけど、神経伝達が悪い。
そして圧倒的に後者が実は多い。
葵接骨院では、あしの親指をつかって神経伝達をチェックしている。
どういうことかというと、
親指を動かして!と私が指示します。
そうすると患者さんはその指示を理解して動かそうと思います。
ここで動けるのであれば問題はないのですが、
“動かしているつもり”
“動かしているんだけど・・・・”
となる。
つまり、私の指示は頭で理解できているけど、末端のあしの親指までちゃんとその指示が伝わっていない。
筋力がないのでなく、指令がどこかで途絶えているから “動かない”
これは問題。
これ、まず、圧倒的に歩行不足の選手に認められる。
からだの成長をおいて、競技力の向上を目指してしまった結果、
氷が押せない
という状況が生まれている。
十分な歩行量がなくても滑れているという方ももちろんいる。
でも、長い目で見たときに、からだのキャパシティーは間違いなく小さいので、
いずれどこかでけがをしやすくなるというリスクをもった状態になる。
葵接骨院でまずやることは
自分のからだでどこまで戻せるかの見極めをすること。
その上で、治療が必要な場合だけ少し手をだします。
力が出る感覚というのは本人にとっても非常にわかりやすい。
でも、それが維持できないとだめなので維持方法を教えていきます。
氷を押すための伝達がないというのは、
キャパシティーの大きさの問題だけでなく、
実は着氷時にも問題になります。
“空中からおりました。”
“足の筋肉に力いれます”
というのが単純にいうとずれてしまいます。
なので、しっかりと、からだを治してやると
氷が押せる だけでなく、 着氷時にもちゃんと氷を捉えることができる
ということです。
診察していると意外にこの誤差をもっている人が多いというかんじですが、これはちゃんと治すことができます。
ただし、これは残念ながら、ほぼ、運動療法やトレーニングだけでは無理そうです。
一度気にかかる場合はラボの受診をお待ちしています。