フィギュアスケーターの適正体脂肪率とは?その2


昨日は日本での調査結果で、「隠れ肥満」がスケーターには多いと言いました。→昨日のブログ

つまりは、スケーターとしては「貧弱」な選手が多いということです。

では、スケーターの適正体脂肪率というのは? これをネットで調べても日本では出てきません。

こういうのをスケート連盟などのサイトがアナウンスしてくれると非常にありがたいのに、そういうふうなサイトには日本のスケート連盟はなっていません。見ていてもちっとも楽しくないHPなんですよね。

私が困ったときにやる方法は、まず国内の論文などを探し出す。。。。でも、これは見つかりませんでした。

次にやるのがyahoo USAで検索をかける。そこからネットサーフィンをして情報を拾い出すということです。

ということで、今回も探し出してきました。

「体脂肪はどれくらい?たとえば・・・・・」

という記事でした。情報源はInternational Center for Sports Nutrition というスポーツ向けの栄養学の情報を出している機関です。

私のつたない翻訳で申し訳ないのですが、かいつまんで紹介したいと思います。

タイトルの「たとえば・・・・」のあとにそれぞれの条件がきます。

まずは「パフォーマンスの観点からだと・・・・」

誰ひとりとして、たとえばライバルであったりチームメイトであろうと、自分以外の誰かと体脂肪率を比較することは正しいことではありません。体脂肪は個人個人で違うものです。また、個人個人だけでなく、シーズン中だったり、シーズンオフだったりと季節でも変化はあります。18-24歳の平均体脂肪率は女性は20-25%で男性は13-16%ですが、スポーツ選手の平均的な体脂肪率は、遺伝的なものやトレーニングなどによって低くなる傾向がみられます。また、特にスポーツでよい成績をおさめているものはさらに変化が大きいです。ホッケーチームをみてみるとその範囲は8-15%まででと範囲も広く平均は10%くらいです。バレーボールのチームに目を向けてみると、体脂肪率の平均は19%ですが、下は13%から上は26%まで選手がいます。
あなたにとって適正な体脂肪率というのは、パフォーマンスにおいてベストだと思われるところにあるものなのです。

次に「遺伝的観点からだと・・・・・」

どのくらいの脂肪細胞が身体のどこに蓄えられているかにもよる。体重が増えてくると、肥えてくる身体の部位の傾向というものがあります。たとえば腕やおしりが大きくなりやすいといったように、この蓄えられている傾向がある場所を変えていくことは無理ですし、もともとの遺伝的なタイプを変えることはできないのです。このタイプは主に3つに分けられます。外胚葉型、中胚葉型、内肺葉型。外胚葉型は全体的に細くてわずかに筋肉質の傾向がみられます。中胚葉型は、胴が長く、胸周りが発達していて筋肉量も十分にあります。筋肥大をさせやすいのもこの型の傾向です。内肺葉型は全体的に広い胸と腰周りで、ずんぐりむっくりとした胴体で、体重が増えやすい傾向があり、体脂肪は他のタイプより減らすことが難しいのがこのタイプです。

「スポーツの観点からだと・・・・」

しばしば、軽量級クラスがあるような競技、格闘技とか柔道とか、レスリングなど・・・では体脂肪が競技に影響を与えることがあります。重量制限をクリアするために、体脂肪を少なくすることも重要になってきます。体操選手やフィギュアスケーターでは、動きの機敏さや見た目のために、体脂肪を減らすようにすることもあります。しかし、多くのスポーツでは特段な低い体脂肪率が必要になることはありません。体脂肪率が少ないことによる不利益というものもあります。床やフィールドに倒されないように要求されるようなスポーツでも体重は必要になりますし、スキーでは速度をますためにもある程度の体重は必要になります。

この情報にはまだつづきがありますが、ちょっと長くなってきたので、続きは明日に。