すっかりシリーズ化していますね。 伝えておきたいことが次から次へと浮かんでくるので。(笑)
おさらいはこちら → 肉離れはこうして判断されています。
診断の基準と同じく、復帰の基準としても用いれられ指標があります。
私自身も患者さんには3つほど復帰の指標をだしていますが、一つはこの方法を教えています。偶然、日本整形外科学会に図があったので、載せておこうと思います。下の図はハムスト(太ももの裏側)ですが、ふくらはぎに関してはトップの図として載せておきました。
これ自身は診断の一つにもなります。
「軽い肉離れはほおっておいていいのか?」
昨日の記事にもありましたが、「軽度」は、本人的には「そこそこ大丈夫」で、教科書的には「腫脹は軽度で受傷部の直上で約1~2センチ程度の範囲に圧痛をもった広がりがある。手当をせずに放置しておくと、筋緊張、腫脹、圧痛が急激に増大する。」
そうです。
手当をせずに放置しておくと、筋緊張、腫脹、圧痛が急激に増大する。
つまりは放置は得てしていい結果を産まないということです。
痛み自体は3日もあれば引いてしまうこともありますがそれは「現象」が消失しただけであって、「原因」が消失したことにはならないのです。
この状態でスポーツをすれば、どこかで肉離れを誘発してくることは間違いないのです。どういうときかというと「肉離れはこうしておこるんです」でも書いたように「必ず」の状態になったらです。
そして、痛いところというのは人間はついつい確認作業をしてしまいがち。
痛みの確認というのは通常、壊したところをより壊れる方向にもって行った時に痛みがでるものです。
肉離れの確認ではこれは非常に危険。
紙で示してみました。
どこにも傷がない紙を横に引っ張ってみる。
ちょっと端っこが敗れた状態(軽度)
それを引っ張ると・・・・・・
原因が取り除かれないとこういうことがおきるとおもってください。だから適切な受診が必要だということです。
軽度の肉離れの患者さんで多いのは
「こんなんでみせに来ていいのか悩んだんですけど・・・・」
というもの。
全くかまいません!みせに来てくれてありがとう!
という感じです。治療者からすればこれを放置して後日でてくる別の痛みとか障害をやっつけていくほうが大変です。
肉離れに関しては「保険適応」ですので、お時間のいい時に(ただし、ラボの水曜日、土曜日午後はさけて)一度いらしてくださいね。
太ももやふくらはぎ以外にも多いのが、坐骨と言われる座った時にあたるお尻の骨の近くというのもあります。
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