体脂肪計はもともと何を測るもの?


私が学生だった頃はまだまだ体重計は家にあったものの

今のように体脂肪計、体組成計と言われるものはなかった。

最近でこそ、選手の食事指導をするときに、体脂肪率を聞いたりするのだが、

実は、「乗るだけ体脂肪計」というのは日本発祥の商品

生みの親はみなさんがよく知っている「タニタ」です。

そして、「体脂肪」という言葉もタニタが広めた言葉。

それまでは「脂肪率」と言っていたが、響きが「死亡率」と同じであるため、

あえての「体脂肪率」という呼び方をして、それがいまでは「body fat」として英語にまでなっている。

この乗るだけ体脂肪計は1992年にタニタから販売になった。

最初の価格は48万5千円!!

 

 

もともとは、体脂肪計は、「体脂肪を測ること」を広めたいわけではなく、

「筋肉量を計測する」

ということが目的だっのが、ちょうどそのころ脂肪の量が問題と肥満学会などでも上がっていたことから、

わかりやすいように「体脂肪を測る」というものになったと、

以前、タニタの社長がテレビでお話していた。

 

つまりは、体組成計は、体脂肪を測るための目的ではなく、筋肉量を測ることが目的で作られたもの。

なので、タニタの製品はその流れが今でもあり、

筋肉量がしめされたり、

最近販売されたものでは筋肉の質がわかるようにもなっている。

タニタ特有なものとしては「脚点」という、足の筋力が老化の指標になることも示している。

 

 

葵接骨院では、審美系スポーツや、芸術系をみているが、

彼ら彼女たちに必要なのはまさに

「筋肉」

の方である。ただ、細いだけの、脂肪がないだけでは、強さもしなやかさも表現できない。

 

体重が重くなった、軽くなったというのに一喜一憂するのでなく、

しっかり食べるものを食べて吸収できて、

十分なトレーニングでそれが筋肉に変わっていっている

というのを、ぜひとも追ってもらいたい。

 

ちなみに、保健室にある体重計・・・・あれも西日本用と東日本用があります。

また、体組成計も国内向け、つまり日本人向けと海外向けでは違うものになりますので注意が必要です。

 

ぜひとも選手たちには、体脂肪率ばかりに目をむけないで

「筋肉量」を考えてもらいたいと思います。