フィギュアスケートに必要な柔軟性とは?


フィギュアスケートのための柔軟クラスができてもうすぐ2年がたちます。

このクラスのコンセプトは

「できない」を「できる」に変えていく柔軟

なんです。

でもそれが、たとえばですよ・・・・開脚ができるようにするために開脚をするというものではなくて、開脚をするには「組立」というものが必要になります。

こことここが動けて、ここが伸びて、こうなったら開脚できる

という組立です。

それをゴールである開脚を開脚でなんとかぐいぐいやってしまおうというのとは違うということです。

柔軟にしても、トレーニングにしてもどれくらいでできるようになりますか?

という質問は指導者やトレーナーは受けたことがあると思う。

治療家の私でさえ、

「どのくらいで治りますか?」

はよく聞かれる。ある程度、治療で軟部組織での回復スピードや、自分の実力がわかっているので、「目安」はだせるが、「推測」でしかない。

これは、私自身が自分の実力と向き合ってだせる「予測」なのだ。

筋トレや柔軟も似たような作業は必要。

どういうことかというと、

「自分の身体と話をする」

ことがなければ、いつになったら開脚ができるのか、何が原因で動かないのか?なんてことは導き出せないのです。

身体の柔軟性なんて、日々変わるのです。さらには、その人その人の生活習慣も違います。

柔軟のクラスは1週間にたった1時間ですが、残りの6日と23時間をどうすごしているかは、ひとりひとり違うわけです。

それを指導者に「いつになったらできますか?」聞いても答えはわからない。

これは、実はアップやクールダウンなどにも通じる。

 

さて、タイトルに書いてある「フィギュアスケートに必要な柔軟性とは?」

という本題です。

柔軟クラスを作るにあたり「フィギュアスケートのための」といれたのは、しっかりと区別をするためです。

このクラスは主に芸術系、採点系スポーツやダンス、チアをざっくりとですが受け入れています。

これはそれらを受け入れる場所がなかなかないことと、同じ相談がうちに寄せられるからです。

柔軟性という観点からすると、新体操が一番でしょう。次にバレエ、それからフィギュアスケートではないでしょうか?

たくさんの選手をみさせていただいてきましたが、決してフィギュアスケーターの柔軟性は高くありません。

スポーツ選手に私が求める足関節背屈20度もできない選手だっています。

でも、トリプルも飛ぶし、演技力だって高い選手もいる。
新体操でI字バランスができて当たり前でも、フィギュアではそれが必要ではありませんし、いわゆる「キャンドルスピンが綺麗か?」というとフィギュアでは驚きはあるものの、綺麗かはまた違う気もします。

また、バレエのアラベスクが、フィギュアであるアラベスクスパイラルと同じか?というとそれもまたちがいます。

そういう違いを考慮してあくまで基準を「フィギュアスケート」とさせていただきました。

そもそも「イーグル」が苦手とか、「スパイラルポジション」が苦手とか、「ドーナツスピンやビールマン」が苦手とか・・・・そういうのを克服したくて柔軟性を!と相談されることは多い。

だから、それができるようになるための組立をしていくのが、このクラスの特徴。

できないをできるにつながるものでないと意味がない。

みんなが探しているものというのは、筋トレにしても柔軟にしても同じもの・・・・

どうやったら最短で最大の効果を得られますか?

なのだから。

じっくり自分の身体と向き合うことができないと、この答えはおそらくでない。

だから、週1回でもしっかりと向き合う時間、そして、そこからできるを増やせようにと組み立てていくクラス。

フィギュアスケーターにとって必要な柔軟性は、バレエや新体操なみの柔軟性を要するわけではないのですが、結局は、自分の身体と対話して自分が何がやれるようになりたいか?にかかってくるのです。

ポイントは自分の身体との対話

ということです。

 

まずはお試しでかまわないので受けてみてください。

2年も続いているには理由があるのです。

柔軟クラス